昨日と今日、それぞれ小論文と面接があった。 無論受けた。
どちらとも始まるまでは心臓が口から出てくるかと思うほど緊張していたが、始まってからは先ほどまでの緊張が嘘だったかのようにおさまった。 オスカルさまのご加護だろうか、少し信じている。
まず初日の話をしよう。
小論文のテーマは「ボランティアについて」。本から一部分を引用し、それについて意見を述べること。また、自分がどんなボランティアをしたいか、だった。
ボランティアというのは、体裁のいいテーマであるところから、私が得意とする分野に入った。 まず下書きを書き始め、それから本番。
しかし驚いたのは、私がようやく下書きの半分を埋めたところで、だいたいの人が既に本番に移っていたのだ。
制限時間は80分。 些か焦ったものの、気を取り直して自分の思ったことを書いてみた。有り難かったのは、車を降りる直前まで漫画を読んでいたことだった。
「おにいさまへ…」という、ベルばらの原作者・池田理代子先生の作品で、ベルばらの次に連載されたものらしいが、これにもハマっており、この中の人物のセリフを使うことができたのだ。
下書きが半分ほど埋まってくると、突然普段の調子が完全に戻ってきた。 殆どシャーペンを動かす手を休ませることなく、3行を残して下書き終了。 下書きにかかった時間を考えると、本番の方はモタモタしてはいられない。
一瞬「間に合うかねえ、これ」と思ったりもしたが、残り5分のところで何とか終わり、あとは誤字を修正したりして小論文は終わった。
書き上げた時、思った。
「この文で落ちても、悔いは残らない」
はっきりいって、小論文はどんなテーマがつきつけられるか分からなかったから、満足のいくものが書けるとは思っていなかった。 ゆえに、これは本当に祝着なことだった。
さて、今日は面接があったわけだが、これもまた始まる直前まで気分が悪くなりそうなほど緊張していた。
しかも待合室で、両横の連中が全員行ったどころか、後ろの列の人間まで呼ばれた。私だけまだ呼ばれない。
どうやら、私の列の面接官はなかなか帰してくれないらしかった。
「ついてないかもな」
と内心で呟きながら、ようやく呼ばれたので案内された部屋をノックした。
部屋には、2人の面接官がいた。中年の太り気味の男性と、中年に近い男性。部屋に入った瞬間、やはり心臓が落ち着いた。
まず最初に聞かれたのは当然ながら志望動機である。 ここで999を出し忘れてしまったが、仕方ない。 最低限のことは言えた。
それから確か、自分の長所だとか……ああ、思い出すのがややこしくなってきた。やめよう。
一番嬉しかったのは、やはり趣味を聞かれたことだった(ほぼ自分で仕向けた)。
それというのも、自分の長所のところで
「これは趣味なんですが、私は同年代の人が普段目を向けないようなところに向けていますので、みんなとは違った視点で物事が見られるというところが自分の長所だと思っております」
これがきっかけで「趣味だということを言っていましたが、特技と趣味を」という待ちに待った質問がきた。 内心、飛び上がるほど嬉しかったが、ここは冷静にせねばならない。
「はい、特技はパソコンの操作と文章を書くこと(これは前も言った)。趣味は1970年代の音楽を聴くことです。 それからベルサイユのばらを読むこと、あとはアナログレコードの収集と鑑賞です」
これを聞いた面接官の反応を味わうのはこの上なく愉快であった。 1970年代と聞くと、あからさまに「えっ?」と言いたげな感情が見て取れたのである。
面接官の言葉は「幅が広いですね」であった。
終了します、という言葉と共に立ち上がって私は、学校から指導されてもいないことをやってしまった。
いすから左に立ち上がって頭を下げる、とは指導の紙に書いてあったが、何か言えとは書いていない。しかし私はそこで「ありがとうございました」と自然に言ってしまった。
これは翻訳すると「趣味を尋ねてくれてありがとうございました」である。確かに、本当に有り難いと思っていたのだ。このために面接を楽しみにしてきたのだから。
質問が始まっても、終始身体に力を入れることはなかったし、顔がひきつることもなく、楽に過ごすことができた。
結果発表は明日である。
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